日本が素晴らしい国だということを言祝いだり、その反対にdisったりというネットを跋扈する言説に日々うんざりしてます。ニュースに逃げようとしても、総合系のニュースは、最近それぞれの党派性を隠さないし。
ということで、サワヤカになりたい時にはテクノロジ系、産業系のニュースを見るようにしてます。きっとみんなもそうでしょう。特に最近のお気に入りはエネルギー系ですね。その辺りをあさってて感銘を受けた物の記録です。
まずはこれ。
www.itmedia.co.jp(ITmediaの回し者みたいだな。でも登録してでも読む価値あります)
中国とインドは石炭がダメなことを認めるだろう(これは世界的にメデタイ。でも原子力は使うだろうね。そりゃそうだ。面倒を見なきゃならない人民が合算して20億いる二国なんだから。)ということに加えて、日本の退嬰的な石炭への執着があげつらわれている。すごーい、世界レベルでのハズカシさに身もよじれる。環境に影響を与えた上での経済発展ってチートの中でも最悪レベルの奴で、中国もインドもそのチートの使い手なんだけど、おや日本さんもそうなのね、と世界的に思われていることが資料によって明らかになる訳です(あ、韓国もね)。
と、ここまで書くと日本シネっぽく見えちゃうな。そういう訳でもないdeath。
こういう事例もある訳です。
関電が折れたのは兵庫県が粘ったからのようで、それは素晴らしいことです。まあ関電は大飯再稼働から全然ぶれて無くて、オレが潰れるなら世界を巻き添えにしてでも既存施設で電力作るヨ?と一貫して述べてる訳で(ぶれないなー)、そういうのとコレからもやり合って行くには経済的な損得にリンクできるような法整備が必要なんでしょうが、それにしても意義のある一歩だと思います。
このように発電所1つとってもこのようにサイコーでもサイテーでもなくて(まあ今回はどちらかというとマイナス風味だけど)、日本 も 他の国同様、良いこと悪い事がモザイクになっている普通の国であるのですよね。
なんかね、見方が先に決まってて、そのフィルターに引っかかった事象を声高に伝えるというのは非常に幼児的だなと。そういう幼児性が日本の基本的なトーンなのだとしたら、日本素晴らしい/日本最悪というのとは違う次元で、日本はもうダメかもー、とは思う(太平洋戦争は軍がすべて悪かったという、悪い軍とそれに騙されたまたは強制的に従わされた無垢な市民がいたという神話のせいで、日本人全体が成熟するチャンスが失われた気もする。「戦争まで」も、結局犯人捜しの本になってしまっているしね。みんなで無垢な、幼児性溢れる魂を守っているのだねえ。はあ)。
思うけど、しかし、もうダメーと投げ出してどうにかなるものではないし、きっとここで死んでいくのだし、その日まではここで暮らすのだし、夫々の所でもうちょっと建設的にやるしかないのだよね。ワタシも自分の範囲で目論みます。
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ぬるい記録だなー。でも、まあいまの気分の記録なので良しとしておこう。