all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

TOTOの延長保証に驚く

漢字をコード化して扱う話のほうは、説明レベルの設定に悩み、行き詰まるといういつもの展開なので今しばらくお待ちいただきたく。というわけで、これまたいつもの展開、stop gapで生存シグナルを送る。

 

 

本日のネタは、TOTOの延長保証。

 

去年行ったリフォームで水回り一切をリプレースしたのだけど、ああいう機器類(設備類)ってユーザー登録やら延長保証やらがあるのだね、知らなかった。キッチン、風呂、洗面台はトクラス、トイレはTOTOからそれぞれ調達し、トクラス分は棚のレールのクレームをする都合上さっさと登録をしたものの(※)、その辺りで脳内の何かが失われてしまい、TOTO分は越年になってしまっていた。

※非常に丁寧に応対していただき、トクラスに対するloyaltyがますます高まってしまった。トラブルは無い方が良いのは当たり前としても、有事の姿勢によっては評価が以前よりも上がることだってあるのだ。

 

 

そして今日。ぼちぼち社会復帰の準備をするか(一週間近く引きこもって掃除、片付け物に逃避してたのでボケてるのだ)、ということで棚ざらしTOTOの登録を肩慣らしにやってみることにした。TOTOの延長保証はインターネットならとっても簡単よという惹句が手続き用紙に踊っているのだけれど、それに乗せられた結果、いつも通りのbogus storyが繰り広げられることになってしまった。

 

1.ここのサイトはどこだろう?

TOTO延長保証」でググルとサイトが見つかるから、そこから入力しろというステキな指示が配布物に書かれていた。

信じて検索してトップに見つかるのが以下。

延長保証制度のご案内 | お客様サポート | TOTO

 

そこから「インターネットからの申込みはこちら」とある指示に従ってたどり着くのが以下のサイト。

www.hit-bits.com

 

いきなり陽気な気持ちになってしまいます。会社が違うじゃないですか。

ここは

www.dmsjp.co.jpという会社がやってるサイトですね。どうやらTOTOさんは、個人情報やらクレカ情報やらを入力させるサイトをまるっとアウトソースしている様です。

アタシが古いのでしょうが、センシティブな情報を他社サイトで処理させるというのは非常に気持ちが悪い。すごいな、最近の常識はこうなのか?

 

 

2.製品情報が入力出来ない

 

ウオッシュレットと便座、2つ登録しなきゃならないのですが、便座の方がどうやっても入力出来ない。製造番号が間違ってるのだそうです。紙に付いてたQRスマホで読み取って、それをPCのブラウザにコピペで貼り込んでもNG。

配布物に印刷されてる製造番号が認識できないって、番号管理はどうなってるの?よくオンライン登録をやろうという気になったね?

 

 

 

3.クレカの入力がやばい

 

登録出来たウォッシュレットの分だけでも精算しようとクレカ支払いを選んだところ...。

クレカ情報を入れて、認証をしようとしたらアラビア文字のみが表示されるサイトに誘導されました。TOTOの製品を買う人は、アラビア文字がOKな素晴らしい人々なのでしょう。アタシがTOTOを買うのは百年早かったようです。

 

 

もう限界。ここまで来るのに確認シイシイ15分。それをドブに捨てて、五分で手書きを完了させましたことよ。

 

でももっともFUCKだったのは、0番目、すなわち延長保証を始める前にある。

TOTOは製品登録と、延長保証の二つのサービスを提供しているのだけど、何とそれらが一発で完了しないのだ。アタシは製品登録完了後に、そのまま延長保証の申込みに誘導されると信じていた(なんとなれば、同じ製品情報を二回入力するなんてあり得ないと思っていたから)。

ところがTOTO的なITシステムというのはアタシの想像の遙か斜め下を行っていた。

  1. 製品登録と延長保証の申込みは、それぞれで完結している。よって延長保証の際にも住所、氏名、製品名、製品番号を別個に二回入力しなければならない。すなわちFUCKである。
  2. なぜそうなっているかというと、製品登録と延長保証を紐付けるユーザーIDが存在しないから。製品登録が終わっても、ユーザーIDが払いだされないのだ。まったくもってFUCKである。
  3. WEBでの顧客リレーションシップは弊社でも検討したことがあって、その際、ログインをさせるシステムは情報管理のレベルが一段上がってしまうがそんなリスクは取りたくない、だからユーザーIDもパスワードも必要ないシステムにするのだ、という暴論が出た。さすがにそれは本末が転倒してるだろう、ログイン無しで顧客サービスを提供できるのか?もしそんなことをやったら、ちょっとしたことで膨大な入力が必要になるぞ、もの考えて喋れや、このビューロクラットが!、などの議論(というか罵倒)があったのだが、しかし、TOTOのやりかたはまるでそれと同じではないか。甚だしくFUCKである。

まとめます。TOTOさん、きっと大企業病に侵されてて、自分達が責任を取らずに済むことを最大の評価要素としてシステムの設計をしたものと思われます。これだけ縦割り、人任せなシステムは久しぶりです。いいもの見させてもらいました。どんな経緯でこれを公開する判断をしたのか、胸が熱くなりますが(いや目頭か)、その場に居たいとは思いません。

おごるTOTOは久しからず。物を作る力はあったとしても、顧客との永続的な関係を構築するために必要な智恵を出す力が無いのだとしたら、きっとどこかで大きな音を立てて倒れることになるでしょう。いや、中国資本に買われちゃうかな。

 

以上、休みぼけした頭に血が巡ったことですよ。1/9の営業開始までにはなんとかなるかしらね。

明日は家中にちらかっているRaspberry pi(+Volumio2)の調整を行う予定。