all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

2/5 金沢市の家庭ゴミ有料化:補遺 次の市長選

septiembreokbj.hatenablog.com

 

の冒頭においた伏線の回収を忘れてたので、それについて触れておきたい。

 

非常に奇妙な街頭演説との遭遇が本シリーズの発端だった。なぜ彼らは支援ではなく制度の廃止を訴えたのか、それはとても奇妙な主張であり、その理由は大きな謎だった。この謎はゴミ問題を調べていく中で最後まで解決しなかったし、クリアな根拠も発見できなかったのだが、しかし或る心証がアタシのうちに徐々に形成され、最後には多分こうなのではないかという妄想に結実した。

 

結論から言えば、本件をバネにして次回の市長選挙市民派市長の擁立、当選を目論むという大きな絵図があるように思われる、アタシの妄想では。

制度の当否とは関係なく、市長および市役所の「丁寧な説明を拒む態度」というイメージはメディアの後押し(※1)などもあって浸透していると思われ(※2)、かつ地域コミュニティにゴミ処理の末端を代行させようという方針については実質的な承認を経ていない(※3)状態にあっては、今なお火種はくすぶっており、一旦ことあれば(事を起こせば)大炎上が可能な状況であり、仕掛け次第で十分に乱戦がありうると見ている。

※1 金沢市 ゴミ有料化 で検索すると毎日新聞の記事が多数見つかり、一貫して市側が対話を拒否しているかのような印象を受ける。

※2 これは周りの人に聞きまくって集めた心証。ただし年齢、その他に偏りはあるので、あくまでも「と思われ」。

※3 地域コミュニティーにどのような負荷が発生するのかという役務範囲を明言していないよね(特に、状況次第で何が起きるのかロードマップを語ってないよね)。

  

元々山野氏は、山出氏の市政が長期化した事の反動として当選したのであって、彼自身の政策などが積極的に評価されたのではないという認識。次の選挙も、辞職に至るまでの経緯での自民党の動きが鼻につき、そのイメージが対抗馬の下沢氏に憑いてしまったため判官贔屓の流れもできて、無党派層の票を総ざらいしての当選だった。

つまり山野氏自身が信任された選挙は一度もないというのがアタシの見るところで、自らが蒔いた種の正否を問われる次回は、今までとは状況が違うのだ。

 

そんな山野市長にタイプが似ているのが、武雄市の市長になり世論を二分し、ツタヤが公立図書館を食い物にする道を開き、知事選に挑み、破れ、CCCの子会社の役員になった樋渡氏だ。そして、その樋渡氏と対談した山野市長のblogのテンションは高い。

ameblo.jp

 

その樋渡氏が武雄市に作ったFACEBOOK 課も廃止されて久しい。

j-town.net

 

武雄市であった公立病院民営化と同じレベルでの炎上となるかは諸団体の頑張り次第だが、そこまで届きかねない火種が今回仕込まれたと見るし、諸団体もそのつもりなのだろうというのがアタシの妄想である。

次回の市長選は刮目してみるべし。現市長、市民派団体擁立の対抗候補、そして前回の雪辱を狙う自民党系の三派激突の選挙戦となるであろう。

…妄想だけど(逃げてるなあ)。

 

2/7 追記

樋渡氏が佐賀県知事選に敗れてからのことは真面目にウオッチしてなかったんだけど(見るとアレがアレするから)、今回のことでwikipediaを見てみたら、何というか本格的にアレになっていて、ううむ、大丈夫かねと思ったりするよ。武雄市のときにアレコレやったことの評価というのは外部の人にはよくわからない部分があるが(※)、しかしその後の移ろいを見ていると、武雄市でのことも芯がある話ではなかったんじゃなかろうかと思えるね。

※とはいえ図書館の件はホントにアレだとおもう。金沢でもアレを導入したいという事を言い出す奴がいたら、それこそ「市民派団体」とでも組んで反対するよ、という勢い。そのくらい、アレはアレだな。

樋渡啓祐 - Wikipedia

そして氏の最新の活動が「一般社団法人全国空き家バンク推進機構」。

ここのサイトは見に行っても何も書かれておらず、?な気持ちになるので、代わりに読み筋を示してくれているサイトを紹介しておく。

akiya-text.com 

さて、どうなるのでしょう。しかしこんなのもあったりして...。

「全国空き家バンク推進機構」なんていう商標出願があったよ