「バベる」である。
四月の終わりに新聞の書評欄でこの本のことを知り、すげえ人が居るものだ、まずはこの本を買ってみようと思ったものの、アレコレに紛れて注文が止まっていた。それがバー(※)での会話が変な方に転がって、あり得ないリンクから購入タスクの再開に繋がったのだった。こんな具合に。
※店主はスナックと呼べと言ってるが、であれば由緒正しく焼きうどんか焼きそばを出すべきなのである。それまではバーだ。
- (そのバーの近所にある)鶯というラーメン屋がある。そして白鷺という名前のブランチを金沢駅前別院通り商店街でやっている。個人的にはどちらも好みなんだが、オフィスから近く、ランチをやってる事もあって、最近は専ら白鷺のほう。
- ところで本店も、ブランチの方も、いつ行ってもキヨシローが掛かっている(他には、二回だけ戸川純(!)を聞いたのみ)。どうやらオーナー店主の好みらしい。
- どれだけキヨシローが好きなんだろう。その昔、目黒の権野助坂の途中の鳥芳本店には、アメリカのロックしかかけないという掟があったが(最近はどうなんだろう?昔ストーンズを頼んでみたら蹴られた事があり、その時にウチはアメリカンロックだけなんだ、と言われた)、その比じゃ無い。もっと絞りきられている。気合い入ってるなあ。
ここまでそんな話をしたら、隣に座っていた人と、カウンターの内側の人が、こんな事を言い出した。
- そういうレベルでRCというかキヨシローを好きな人を何人か知ってる。
- 一番強烈な人は、このお店に来て飲んだこともある。
ほうほう。
- 現場に見に行ったこともあるのだけど、その人は三田でビルを作ってて…
ちょっと、まて。それは、アレか?アレなのか?
- 岡さんと言うのだけど。新井英樹にマンガにされたこともあるよ、云々。
ああ、間違いアリマセン。蟻鱒鳶ルの人ですね。
こうして深夜のバーにおいて、ラーメン屋発のキヨシローの話は三田の蟻鱒鳶ルを引き寄せ、そして岡さんがいかに素晴らしい人かをお聞きした結果として、沈み込んでいたAmazonへの注文行為を再開することが出来たのであった。
もちろん内容には触れない。
このアツい本は、みんな買って読めば良いのだ。この本は買われることに(も)意義があるのだ。
と言いつつ、本筋と関係無いことを一つだけ(温度下げそうだな)。
P22にこんな一文がある。
「千葉の浦安には鉄筋屋がたくさんある」
ええええっ? もしかして、あれはそういう事だったの?