all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

7/3 6月の記録

(あれほど真面目に働かないと誓ったのに)また働いてしまった。しかもハードコアに。

去年の10月に巻き込まれた某案件が、この7/1に一応の決着をみることができ、これでまた平穏な生活が戻ってくるはずなのだが、しかし溶け去ってしまった2018年の6月は二度と戻ってこない。せめて思い出ポイントだけは記録に残しておこう。順番は、時系列ではなく、多分インパクトポイント。

 

 

1.ドカベン最終回(え、そこから?)

途中にプロ野球編(1995-2004)という低迷期、スーパースターズ編(2004-2012)という混乱期を経てのドリームトーナメント編(2012-2018)は、往年の熱気を彷彿とさせる再臨期だった。殊にこの二年くらいは本当にSecond Comingという感じであり、リアルタイマーを引きつけて放さないものがあった。しかしものには終わりがあるもので、2018/6/28(木)発売の週刊少年チャンピオン31号でついにサーガ全体としての完結を迎えるに至った。

さてわざわざ記録に残しておきたいことは、感動をありがとう、などということではなくて、46年前からエンディングが決まっていたのかも知れぬ、という驚きである。

作中の「おんどれらのレベルではな。けど わいとやーまだはケタがちがうんや」という岩鬼のセリフと、それに続く一コマでの岩鬼の目。こんな目をする岩鬼は見たことない。そして一番最後にリプライズとして挿入される、岩鬼とやーまだの出会いのエピソード。

ついに認めたとみるか、それとも最後にデレたとみるか、そこは意見が分かれるところだけれど、見事に円環を閉じたと思う。大団円である。

 

2.2020年には18歳で成人

これに関連する報道が馬鹿らしくって、へそで茶を沸かしたのを記録しておく。

2020年には20歳と、19歳と、18歳の三年分の成人式をまとめてやる事になるがその場所をどうする、とか、それ以降の成人式は大学入試とぶつかるがどうする、とか。

...どうやら成人の年齢が下がることよりも、成人式の方が気になっているようなのは、まあね、大きなお金が動くからね。

今年の「はれのひ」事件はまだ記憶に新しいけど、アレが明らかにした事は、多くのピュアな若人がマーケティングに騙されてお金を使わされているという実態だった。「はれのひ」は、そのなかの一部の人が投じたお金に対するリターンが得られなかったという悲惨な事件であったけれども、そもそもお金儲けをしたい大人の人に、いいように欲望を喚起されているXXXXな若人の悲惨さについては何にも語られないままだ。そして、その論調は今回の2020年の成人式問題でもなんら変わるところがない。

ところで、世界でいま成人式をやっている国はどのくらいあるのだろう? 調べるとげんなりすることが判る。ホントの意味でのイニシエーション(!)を除くと中国と、韓国と、日本だけなのだね。で、中国は高校の卒業式でまとめてやっちゃうらしい。韓国も日本ほど加熱しないらしい。Childishで公共心の低い大人が多いことで知られる日本だけど、その日本だけが成人式にこだわっているというのはアイロニーとしてできすぎだ。

さて、成人式をやめられるくらいに日本人自身が成熟するのはいつの事なのだろう。

(ところで2020年以降は、飲酒による逮捕が発生するのかと思うと胸熱。18歳を過ぎて20歳に至るまでの飲酒は、成人なのだから補導って訳にはいかないのだよね。すなわち逮捕ということになるかと。さて、2020年以降の成人式が楽しみである)

 

 

 

3.ヤバイTシャツ屋さん

yabaitshirtsyasan.com

Youtubeでちょぼちょぼ見ていたヤバT、ついに我慢しきれずにCDまとめ買いしました。

このアルバムを買えばあなたもヤバT古参に間に合います!

このくすぐりに抗しきれませんでした。

 

30年ぶり、というのは嘘だけど、この20年くらい日本語の歌詞を真面目に読むことがなかったワタクシは、2枚のフルアルバムに入ってたブックレットを何度も食い入るように読み、そしてその歌詞に楽曲が結びついた状態をCDからリップして、家、会社、通勤時に、むさぼる様に聞いていました(7月時点では、ちょっと頻度が下がりましたが、それでもしつこく聞いています)。

スゴいとかスゴくないとか、才能あるとかないとか、そんなんどうでもよくて、いま圧倒的に鷲づかまれているという事実を記録に残しておきます。

 

ライブ見たい。年齢高くて、きっと浮くけど、見たい。

 

 

 

 

4.Travisと通じる

 

朝、自宅で仕事をしていて(裁量労働って根は良い仕掛けだと思うよ。ブラックな会社は何を与えても黒くするからブラックなのであって、様々な制度を魔改造というかブラックナイゼーションしてしまう日本の社会のいびつさこそを問題にすべきなのにね、ってまたずれた)、少々疲れたので体を動かすカー、とふにゃふにゃとした体操をはじめて10分、そういうや今日って何日だったっけと思った途端に、宅内ライブラリの曲をランダムに流しっぱなしのスピーカーから

June 29th. I gotta get in shape now....

と答える声がしたのだった。

なるほど、6/29ね、明日は30日だから確かに今日は29日じゃないか、と感心すると同時にそのあまりのタイミングにびっくり/げんなりする。

答えた人はTravis Bickleさん。1976年のNYでタクシードライバーをされている(いた)方で、日本においては「清酒タクシードライバー」のラベルに顔のアップが出ていることで有名な人。このTravis Bickleさんの一連のモノローグに曲をつけたものが " All the animals come out at night" と銘打たれて "This is Cult Fiction" というOSTのコンピレーションに入っており、たまたまその曲の一節がワタクシが日付を問うたときに一致したということなのだけど、それにしてもあり得なさすぎる。どうして、その瞬間にそれが流れるのだろう。

記録に残すことは、こうだ。

 

世界は役に立たない、しかし驚くべき偶然に満ちあふれている。そして、そこに意味を探してはならない。

 

なお、上記の曲 " All the animals come out at night" でTravisさんの語っていることは

Taxi Driver - Wikiquote

Travis Bickle さんのセクションにあるとおり。

 

 

5.スピーカーのエンクロージャーに穴をあけてミッドレンジユニットを追加

ウーファー、ミッドレンジ、ツイーターの箱をバラバラのまま3wayで鳴らしていた自作スピーカー、定位が気に入らず、ウーファーの箱(エンクロージャー)にミッドレンジも同居させることにする。

ということで逡巡と調査の果てに、生まれてこの方避け続けてきた木工に手を染める事にした。

リョービ(RYOBI) ドライバードリル CDD-1020や、95mm径のホールソー(※)を購入、エンクロージャーの表と裏に穴をあけ(裏はターミナル用)、配線をし、吸音材を調整し、とソレっぽい事を行う。

※ホルソーという表記が散見され、何のこっちゃと思って居ましたが、Hole Sawなのですね。でもホルソーは無いと思うな...。

 

ボーカルの位置が落ち着き、やってよかったとの結論となる。

ここで記録しておきたいことは以下のとおり。

 

幾つになっても新しい芸を仕込むことは可能なのだなあ(今回は木工)。自分の主人であるところの自分は、年齢を理由に、自分に芸を仕込むことをためらってはならないのだなあ。

 

 

そうこうするうちに6月の終わりと同時に某案件にも決着が付き、息子の18歳のお誕生月を向かえることになるのである。

死んだ子の歳を数える、という行為の意味は余人には判らぬものナリ。