生きてるなら時々BLOG書け、というリクエストが来たので7月の後半戦の記録を上げておく。
1.ドイツでもヤバT
7月末にドイツに住んでる弟家族の息子、つまり甥二人が当家に来訪。そのときに、いまアタシと家人がはまっているのはヤバイTシャツ屋さんなのさ、という話をしていたら、今年16歳になったelderな甥の方が、我々よりも古参のファンだったということが発覚。去年iTunesでアルバム買って、相当聞き込んでいるとのこと。曲掛けてたら一緒に歌っておりましたよ。
ドイツでもヤバT。
Youtubeで引っかかってハマったんだって(まあ、我々もなんだけど)。
すごいな、ネット。スゴいな、なんか感動した。
頭の悪い感想だけど、そうとしか言えない。スゴい。つまりヤバイ。
2.リフォームの時に一旦外して付け直したエアコンの設置不良で本棚半壊
書庫のエアコンをリフォーム以来ガチで使ってなかったんだけど、あまりのアツサについにフルで稼働させてみた。
そしたらドレンの勾配を間違いやがったらしく、外にでるはず水が室内にばらまかれており、運転開始から八時間たって気がついたときには床まで水浸しに。
エアコンの下にあった本棚の半分が水でやられていた。
シネ、シネ、シネ、シネ。
しかし一番シヌべきなのは、知り合いの工務店を通じて、請負条件の不明確な口頭発注をしたアタシだ。今回の一連のリフォームは、知り合いの会社を通すということで、普段ならやる書面取り交わしをやってなかった(というか、友人関係を尊重してやれなかった)のだ。
「契約書というのはもめたときにためにあるのだぜ」と会社ではよく指導をするのだけど、自分がつまずくとは。
一定の金額を超える案件については、(例えどんなに魅力的に見えても)知り合いに頼んではならない、万が一知り合いに頼むにしても初めて会った人間と取引をするようにガチガチに契約を交わすべきだ、ということを学んだのだけれども、しかし失われた本とCDはかえってこない。慚愧。
(すでに手に入らない本などは、どうにもならないのだよなあ)
これからは、今までに増して「嫌な奴」と言われる局面が増えるのだろうが、知ったことか。アタシの心の平穏は、法と契約によって守られるのだ、という決意を新たにしたですよ。力なき正義は無力だ、というときの力とは、「法と契約」がもたらすのですよ。みんなが自由意志を持って、自由に行動をすることが出来る以上、平穏を守るための力を手放してはならないということで。
3.盲剣楼奇譚 完結
本日、7/30を持って、昨年から北國新聞に連載されていた小説、盲剣楼奇譚が完結となった。全301回。作者は島田荘司。
なぜ島田荘司が江戸時代の剣客物を書くのかよくわからなかったのだが、その謎は本日の回でひとまずクリアされることになる。なんと、この話は戦後の日本で起きた或る事件の前提・背景となる話なのだね。
驚愕。300回あまりを既存の推理ものシリーズ(※)のマクラにするとは。
※吉敷竹史シリーズというのがあるのだそうです。詳しくないので伝聞形。
あ、貶してないので為念。スゴいことをやりよる喃と感心し、記録に残しておかねばと思っておるのです。毎日面白く読ませてもらっていた小説の最後に、こんな大仕掛けを入れてくるとは。
推理ものって全然興味が無かったんだけど(推理ものを嬉々として読む人はどうかしていると心底思っている)、こんな乱暴な事をやるというのは中々大したものだなあ、と。
4.NHKのネット配信について
驚くべきインタビュー。
政府とNHKってもっと癒着しているようなイメージがあったのだけど、それが誤解だったことがよくわかる(いや、旧の郵政省からの流れの人たちはべったりなのかも知れないけど)。
例えば収納した料金で作った番組を有料販売する事や、料金収納事務費に700億使っている(全収入7000億の10%)事や、その他のアレコレに対して政府も ? となっているというのが判ってしまう。
インタビューの最後は相当に壮絶で、そういう事アレコレについて政府は突っ込みを入れた、ボールはNHKが持っているという認識、2019年にネットやりたいと言うのは勝手だけどやるなら法律改正も必要、もう時間ないけどやりたいならまともな話をまとめて持ってきてね、やりたいってのは君たちが言い出したんだからね、話はそこからだぜ、という事を述べている。
変な省庁で修行するより、ドコモやNTTのきっつい辺りで揉まれてきた方が、政治・行政の間の調整をする能力は向上するのではないかと、この10年くらい思い続けているのだけど(※)、今回のもまさにその典型。小林政務官はドコモさんのご出身です。
※なぜそう思うのかは、口が裂けても言えないなあ。
こういうのこそ無料で流して欲しいんだけど、さすがに無理か。クロステックにはそういう大局観はないな。いや、マッチポンプなのかな...。
(アタシは「無料会員は一定期間全文公開」というので読みました)
5.The Originのアニメ
今更ながらにThe Originのアニメ版を家人と一緒に見た。
くそ過ぎる。安彦良和さんは二次大戦くらいで世界が止まっているのだなあ。あんな市民が宇宙にいるかよ。コロニーの中に、あんな街並みを作るかよ。家とか、血とかが、そこまで人を縛るかよ。
漫画版と同じセリフ、構成でやってて、なんでこんな古くさい話になるのか、当初は理解できなかった。
段々判ってきたのは、安彦良和さんはもともとそういう話を書いていたのに、こっちが勝手に脳内で補完・補正をかけてThe Originを読み、勝手に褒め称えていたのだなあ、ということ。
時としてアニメは残酷で、補完・補正をかけるスペースを剥ぎ取って、作品自体に向き合わせてしまうことがある。だから気の利いた人は、メディアミックスでアニメを作るにしても、小説や、漫画をなぞる形のアニメ化は避ける傾向がある。まあ、そりゃそうだ。
ところがThe Originのアニメ版は、そもそも安彦良和さん自体を売りした企画なので、漫画を正典に据えたところから始まってしまっている。せめて、俺の原作だけどアニメはアニメで別作品なんだから、誰か生きの良いのに好きにやらせましょうや、とか何とか言えなかったのかしら。ファーストにルサンチマンがあるダンカイの人のリベンジ的作品だから難しいとは思うけどねえ。
本件については、家人が最後まで2010年代の作品だという事を疑っていたのが印象的。本人の弁によると、
スゴい古い感じがする。
ホントは20世紀中に作ったOVAなんじゃないの?
とのこと。
久々に時間の無駄をしたなあ、と心の底から思えたのはスゴい。そしてその後、メディアミックスにおけるアニメ化の正しいあり方を確認すべく、幼女戦記のファーストシーズンを固め見したのだった。ああ、ここで溶けた時間も全部The Originが悪いのである。
ダンカイ、それはワタシの敵。
6.本業
七月後半戦にも言えないことがいっぱいありました。
そして、これからも言えないことがいっぱいおきるでしょう。確実に。間違いなく。
をを。
まあ、退屈するよりは良いかもね。