all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

宿題

日本の現美系ではinstallation artをインスタレーションと呼称している。
artはどこに行ってしまったの? という謎も中々に趣があるが、installationがインスタレーションと表記される謎の方がより妄想をかき立てる。
音的にはインストレイションの方が近いのに、かたくなにインスタレーション
世界のどこかではインスタレーションという発音をしているのだろうか?それとも最初はインスタレーションだったのが、時代とともに発音が変わり、正しい発音を今に伝えるのが日本だけになってしまったのか?
(でもinstallの名詞形だからねえ)

最初に偉い人がそう言ったからウチじゃあ代々そうなんだ、という退嬰的な事を現美系の人達がいうとも思えないので、きっと、もっと深い理由があるのだ。それが何なのか、ワタシには見当もつかないだけで。
そのような訳で、現美系の情報で インスタレーション の表記をみるたびに不思議な気持ちになる。21年前からずっと引っかかりっぱなし。真剣に答えを求めて来なかったからでもあり、質問を投げたその道の人達もあいまいな返事を微妙なトーンでしか返してくれなかったからでもある。
とはいえ、人生の宿題を潰していくと決めたからには、これについても何らかの調査を進めなければならない、のだ。


もしかしてインスタレーションの方が、カタカナ表記としてはもとの発音に近い?うーん、それは...。でもインスタレーションに聞こえる?本当に?
インスタレーション(ローマ字読み、art抜き)が指し示す概念は、installation artがポイントするものとは、微妙だが決定的に異なっているのだ。だから君の疑問は「installation artをインスタレーションと呼称している」という出発点からそもそもマチガッテイル。違うものを指す単語なのだから違っていて当然だ。物を知らないってのはカナシイことだねえ。とか何とか、貶されつつ啓蒙されたりするなどの爽快なオチに刺されるのが希望なのだけど。