過去二ヶ月の記憶の棚卸しシリーズの筈だったのだけど、緊急度が高いネタが入ってきてしまったのでこちらを優先する。
有楽町の慶楽が12/28を限りに閉店するのだという。
後継者がいないためとのことで、昭和25年からの店が終了するのだという。
ここに最初に行ったのは、おそらく1972年、年末だったかな。家族旅行で近所の某ホテル(アレだ)に宿をとったときの初日の夕食だったと思う。有楽町という地名が頭に刻まれたのはこのときだった筈だ。弟はここの焼売のことを後々まで語っていた。子供心にもおいしかったのだろう。
その店に、東京に通勤のように通うようになってから、ぽつりぽつりと一人で行っていた。遅めの昼に入って、どの焼きそばにしようか迷うのが楽しかった。
そのうち息子が東京にいるときに一緒に食べようと思ったりもしていた。行くなら夜だね。若いからいろいろ食べるだろうね。おかげでこっちもいろいろ楽しめるよ。君のことを気にかけてくれている叔父さんは、昔ここの焼売を食べてびっくりしていたんだぜ。そういう話もする筈だった。
しかしその日は来ず、そうこうしているうちに慶楽までがなくなってしまう。
all things must passとは正にこういうことなのだ。