翌朝早く動かなきゃならない、しかも前夜から雪が降るらしい。では地元駅前のホテルに泊まりましょうという判断をしたときの記録。
さて、メモはこんな感じ。
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エントランス、受付、廊下で感じる(感じさせようとしている)イメージと、部屋の実際には大きなギャップがあり、そこにがっくりきた。
羊頭狗肉、姿形のよいビジホ、ただし部屋が広いのは手柄というのが今回マジメに泊まってみての印象。
構え、設備(バンケットあるんだよね)、部屋の広さなどからビジホとは言いがたいものの、普通のホテルなのかと言われるとそれも困る。
おんなじような感じのホテルとしては目黒のプリンセスガーデンというのがある。あそこもまさにそんな感じ。こういうのってどう言えば良いんだろう。
プレミアムビジホ?しかしビジホにバンケットというのは...。
やっぱりカジュアルなのかね、ハイビジネスではないし、まさかアパーミドルの筈はないし。
以前に忘年会か何かで深夜まで延々と飲みが続く予定のときがあり、帰るのが面倒だと思って一回予約をとって泊まったことがある。そのときはそれほど悪い印象じゃなかったんだけど、はやり酔っ払いの評価はアカンらしい。今回泊まってみて、かなり違った結果になったのにびっくりした。まあ、これは自分の不正確さについてなんだけど。
もう少し細々と。
部屋の静粛性がとても低い。床が薄いのか、夜遅くまで、そして朝早くからどこかの部屋のどかどかと歩く音が切れ目なく入って来る。
スタッフは時々実際に泊まってみると宜しい。
ビジホではないのだから、このうるささは致命的。
致命的と言えばバスルームが持ち上がり型(一段高くなっているタイプ)なのも興ざめ。
これこそビジホの典型的な作りではないの。だから階上、階下の音がうるさいのだな。フラットにすると、下に下がる分床の高さが上がる。それをケチった結果、ホテルに一番必要な静粛性が失われてしまっているのだ。
塵も積もれば、ではないが確かに持ち上げにするかフラットにするかでワンフロア分は客室数が違ってくるだろう。
しかしそれはビジネスホテルの論理だ。
バスの設備も、言いたくはないけどショボイ。いまさら温水、冷水の蛇口が二つあるのってどうなのだろう。そこをケチらなければならなかったのかと不思議な気持ちに。
ベッドは悪くない。ここは素直に好印象。
ただしどうやっても常夜灯が消せないのは致命的。
浴衣がベッドの上におかれていたので*2、その帯で目隠しをしつつ寝た。その分眠りが浅く恨みが残る。アイマスクを売っていたら1000円でも買っただろう。ホテルは商機を逃している(イヤミ)。
スタッフはなんというか、もっとお高いホテルのつもりの雰囲気でちょっと困っちゃう。
昔ホリデーインだった時から、ここは偉そうなんだよね。何か勘違いしている。なんというか、今は大昔の学生時代に大阪でロイヤルに飛び込みで入ったときのあの冷たい目線を彷彿とさせるのだ。そうかね、わたしゃあのときと何も変わってないように見えるのかね、と逆上してしまいそうになる目つきだ。
今のホテルに建て替えて名前も変わったんだけどオーナーは変わらなかった筈で、してみるとこれはオーナーの好みなのか?ホテル建て替え後に一回オーナーチェンジをしてるけど、これは居抜きだった筈だから文化はめでたく継承されたんだろう。
それとも立派なホテルになるためには、スタッフにあの目つきが必要なのだろうか?
よくわからない。
あさ8時過ぎ、ベッドの上でニュースをチェックしていると廊下から金沢弁が聞こえてくる。賑やかを通り越してうるさい。
どうも清掃スタッフが楽しく語らいながら仕事をしているようだ。
うーむ、やはりスタッフは時々実際に泊まってみると宜しい。改善リストがすぐに山のようになるだろう。
まとめればこんな感じ。
やはり収益を狙って持ち上げ型のバスルームにしたときにホテルの骨格は決まってしまっていたのですね。最初のオーナーの風評からすると、そういうコスト優先の判断になったのだろうなと想像はしますが、しかし勿体ないことです。良い場所なのですがね。
そしてその骨格の上に、バー、バンケット、食事どころなんかが乗っかっているわけで、さてこれはなんだろうという気持ちになったりします。
そうですね、七尾駅のまん前に構えるくらいだとちょうど良かったのだろうとは思いますが、いまの場所だと役者不足は否めませんね。