all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

lost in toyama

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新幹線開通後はじめての富山降車。改札を出て、まず戸惑う。え、路面電車が屋根続き乗れるの?やるなあ、富山。

駅の外に出て迷う。えーと、ボクは何処に向かえば良いのでしょう?結局ホテルα1が基準点となって方角が定まった。あら、よく見ればマリエもあるじゃない。当初想像とずいぶん違う位置だけど。

あやうくlostするところでした。lost in toyama。ビンソン活用形を思い付かなかったので邦題はない。

 

ではIoT関連セミナーで癒されてくることにしよう。

続 日本サイコー

日本が素晴らしい国だということを言祝いだり、その反対にdisったりというネットを跋扈する言説に日々うんざりしてます。ニュースに逃げようとしても、総合系のニュースは、最近それぞれの党派性を隠さないし。
ということで、サワヤカになりたい時にはテクノロジ系、産業系のニュースを見るようにしてます。きっとみんなもそうでしょう。特に最近のお気に入りはエネルギー系ですね。その辺りをあさってて感銘を受けた物の記録です。

まずはこれ。

www.itmedia.co.jpITmediaの回し者みたいだな。でも登録してでも読む価値あります)


中国とインドは石炭がダメなことを認めるだろう(これは世界的にメデタイ。でも原子力は使うだろうね。そりゃそうだ。面倒を見なきゃならない人民が合算して20億いる二国なんだから。)ということに加えて、日本の退嬰的な石炭への執着があげつらわれている。すごーい、世界レベルでのハズカシさに身もよじれる。環境に影響を与えた上での経済発展ってチートの中でも最悪レベルの奴で、中国もインドもそのチートの使い手なんだけど、おや日本さんもそうなのね、と世界的に思われていることが資料によって明らかになる訳です(あ、韓国もね)。

と、ここまで書くと日本シネっぽく見えちゃうな。そういう訳でもないdeath。

www.itmedia.co.jp


こういう事例もある訳です。
関電が折れたのは兵庫県が粘ったからのようで、それは素晴らしいことです。まあ関電は大飯再稼働から全然ぶれて無くて、オレが潰れるなら世界を巻き添えにしてでも既存施設で電力作るヨ?と一貫して述べてる訳で(ぶれないなー)、そういうのとコレからもやり合って行くには経済的な損得にリンクできるような法整備が必要なんでしょうが、それにしても意義のある一歩だと思います。


このように発電所1つとってもこのようにサイコーでもサイテーでもなくて(まあ今回はどちらかというとマイナス風味だけど)、日本 も 他の国同様、良いこと悪い事がモザイクになっている普通の国であるのですよね。
なんかね、見方が先に決まってて、そのフィルターに引っかかった事象を声高に伝えるというのは非常に幼児的だなと。そういう幼児性が日本の基本的なトーンなのだとしたら、日本素晴らしい/日本最悪というのとは違う次元で、日本はもうダメかもー、とは思う(太平洋戦争は軍がすべて悪かったという、悪い軍とそれに騙されたまたは強制的に従わされた無垢な市民がいたという神話のせいで、日本人全体が成熟するチャンスが失われた気もする。「戦争まで」も、結局犯人捜しの本になってしまっているしね。みんなで無垢な、幼児性溢れる魂を守っているのだねえ。はあ)。

思うけど、しかし、もうダメーと投げ出してどうにかなるものではないし、きっとここで死んでいくのだし、その日まではここで暮らすのだし、夫々の所でもうちょっと建設的にやるしかないのだよね。ワタシも自分の範囲で目論みます。

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ぬるい記録だなー。でも、まあいまの気分の記録なので良しとしておこう。

 

つぎのこと

論の中核となるステップを、 だろう や 思われる で済ますマジカルな文章をよく目にするようになった。これはその一例。

gendai.ismedia.jp

先に述べたように、未婚で無業のまま40代になってしまった女性も少なくないのではないかと思われる。30代など、もう少し早い時期に、何らかの外部の支援とつながることができていれば、ボランティアから始めて仕事へ移行する、といったその人に合わせたゆっくりとしたペースで自立へのステップを踏めたかもしれない。
 

 

引用の部分が以後の論を進めるための重要なステップなんだけど、しかし根拠は提示されることなく 思われる を基礎においたまま以後の文章が続く。他の箇所では麗々しく統計グラフが提示されているにもかかわらずである。ボクのところにこういうビジネスレポートが上がって来たら、二秒で突っ返す。現実の話(まあビジネスもそうでしょう)をしようとしているのに、仮想戦記物をもって来られても困るので。仮想戦記?そう、仮想戦記。パーツ、パーツは本当にある(あった)事でも、ジョイントの部分に想像力が行使されていると、現実とは全然違う着地点を目指すことができる。それが仮想戦記の構造だとすると、上記URLの記事も、出来の悪い(主観的な希望に満ちた)ビジネスレポートも、(目的とする効用はさておき)仮想戦記とみなせるから。
さて、この社会問題における仮想戦記、どんな人が書いてるのだろうと著者プロフィールを確認すると、この人は甲南大学マネジメント創造学部教授なのだそうで、普通に考えると論理的な整合性がある文章を書く訓練を受け、そしてその能力を常日頃行使している筈なんだけど、これはどういうことなんだろう。gendai.ismedia.jpというサイトだから検証可能な論を述べなくてもよい、と思っているのかしら。ここから先は妄想になってしまうので、この記事が書かれた背景や意図については不可解なりとだけ述べておく(しかない)。
個別論をdisるのはここまでとして、このような仮想戦記的な、もしくは事実と願望の境目が溶けてしまった文章をWEBで目にしない日が無いようになってしまったことについて、もう少しだけ書く(というか、そもそもそっちが本題)。


さて、眺める側面とスケールをちょっと変えてみよう。
現在ネットが使われるのはその利便性の故だが、それを満たすためには日々新しい情報がそこに流れ込んでくる必要がある。そのネットも揺籃期には情報を発信することに意義を持つ人達だけのものだった。忘れがちだが、発言の場所を確保するためにサービス料を払ってでも情報の発信をしたい人たちがいたのだ(もちろん今でも居るが、相対的な比率はスゴク小さくなった)。それが大きく変わったのは広告 - 正確には検索システムと連動し、ユーザーをターゲティングし、そこに適合した宣伝を流し込む広告システムの誕生からだ。これによって決定的に状況が変わってしまった。広告のネットワークが媒介することで、何らかの情報を投入する人は直接お金を払うことなくなんらかの御利益が得られるようになった。それがトモダチからのイイネのような社会的な評価なのか、それとも稿料なのか、アフィリエイトなのかは様々だが、ネットのエコシステムの中で、情報投入者は何らかの益を得られる仕組みが整った。その結果として、栄えるサービスは情報投入者を優遇し、情報投入者は出来には目をつぶってでも、新しい情報を作り続け、投げ込み続けている。情報発信にはリワードがあるようになったのだ。
等ということはここで力説するまでもなく、ちょっと考えればすぐにみんな判ることなのだけど、その先について想像をしてみる。

 
上記の前提から考えると、ネットはネットであるが故に情報を吸引し続け、しかしわたしたちが検証可能な情報を生産する能力は極めて限定的であるが故に、ネットが求める(本当に求めるのだ)情報量を満たすためにゴミや仮想戦記が混ざり続ける。粗製濫造という言葉はこの日のためにあったのだ、驚くべき事に。

(と、書くと「悪貨は良貨を駆逐する」ですね、と言ってくる奴がいて泣きたくなる。と言っても役不足と役者不足のような混同っぷりに憤る年寄りのソレでは無くて、人間が一生のうちに憶えられることは限られており、それが限度に達したときに文明は崩壊するという事に対する涙である。ああ、また発散した。戯れに飲んだStrong Zeroが悪いのだ、ということにしておく)

 

それは逃れがたい事なのだし、現実に起きていることの構造なのでは無いかと思う。
問題はゴミがゴミとして扱われないことで(ゴミに振り回される人の魂に安らぎあれ)、それさえ除けば何の異議もないのだけど、もちろんそれは難しい事でゴミが大きな顔をして流通してたりする。
 
何をグダグダ述べているかというと、次の大きな変革の方向であり、次のお金儲けのヒント。当たるといいな...ではダメだね、当てに行かねば。新聞屋さんが最近ニュースの正確性についてアレコレ言い出してるけど(朝日新聞が人のこと言えるのかよ、とも思うが)、そういう範囲の小さい話ではなくて、信頼性とは何かという事の本質を保証する、もっと機械的なものを。
相当に大きな事柄を乱暴に書き散らかして唐突に終わるのはいつものことだけど、本稿もそのようにして終わる。備忘録(LOG)なので許されたい。

日本サイコー

www.pmi.org


へー、と思ったので記録に残しておく。

 

Agile comes to the PMBOK® Guide

 

New to the Sixth Edition, each knowledge area will contain a section entitled Approaches for Agile, Iterative and Adaptive Environments, describing how these practices integrate in project settings.

 

2010年くらいまではPMBOK的なものをマジメに追っかけていたのだけど、そこから(会社じゃ無くて)仕事が変わってしまって、以後ほったらかしにしてました。そんなワタシも6th Editionでの変更にはビックリしております。PMBOK的な世界観とAgile的な考え方は相容れないものだと思っていたので。
PMBOKの教義自体に変更をせまるものなのか(それはスゴイ!)、それとも矛盾を無くする条件を述べるというスタイルなのか、どっちなのかは今年の3Qまで待たないと判らないんだけど、ちゃんと環境の変化に合わせてアップデートしているんだなーというのは何だかホッとします。

君は日本の各種資格やフレームワークの事をdisってんの? 多分、そうです。「バケツでウラン」から18年、何も変わっちゃいない日本の風土は、各種資格やフレームワークの維持発展においても非常にだらしなさを発揮しております。日本サイコーという人達はもうちょっと他所の国のやってることを見た方が良いですよ。「金沢は良いところだけど、金沢に住んでる奴の半分は敵(というかXXXX)」と思ってるんだけど、金沢を日本に置き換えても成り立つみたいねえ...と脱線してきたので本稿はこれまで。

ハル回顧録を読み直す

ハル回顧録|文庫|中央公論新社

 

「戦争まで」を読んだ関係で、久しぶりにハル回顧録も読み返すことに。せっかく読み返したのだからコメントも残しておく。

 

後年後ろ指をさされたくない事は注意深く除去されている筈のこの本において、もっとも興味深いのは「スターリンの人柄に深い感銘」を受けたと述べているところだ。

なんと、彼はここが後に問題になると思っていなかったのだった。スターリンの政治的な能力および指導力に感銘をうけるのは不思議な事ではない。だがハルはこう書き記している。

私はスターリンのような人格と態度を持っているアメリカ人なら、米国においても高い地位に上がるに違いないと考えた。

なるほど、人格と態度が素晴らしいのだ。しかしそれは政治家が政治家について述べるべき事柄なのだろうか。ここに1つの綻びを見る。

スターリンの人格と態度がいかなるものであったのか。ハルが感銘を受けたのは故無きことではないと思う。例えばモロトフとの往復書簡集のスターリンは、極めて几帳面でマジメな男だ。単に乱暴で悪辣なだけではソビエトの最高権力者をやることはできないのは考えればすぐに判ることだ(みんなトロツキーにバイアスをかけられているのだ。ああ、でも中国は...また違うようだね)。しかし、それは問題の中心ではなく、そのことを記録に残してしまうハルのナイーブさこそが気にされなければならない。

 

まとめればこうだ。ハルは好き嫌い(と多分、善悪)のバイアスを持ち、それをどこか隠すことのできない男だったのではないか、という疑いだ。1871年テネシー州生まれの彼の持っていた世界の枠組みはどのようなものであったのか。それを抜きに彼の事績をなぞっても本当のことは判るまいと言うことだ。それが今回の読み返しの所感である。

 

 

HP-A4の復活

Windows10 Creators Updateには USB Audio Class 2.0 サポートが入っているという事を唐突に思い出す。それはつまりFostex供給のドライバが無くとも、Windows10のデバイスとしてHP-A4が動作する可能性があるということである。
という訳で、デスクトップ機にWindows10 Creators Updateを手動で入れてみることにする。実はメインマシンであるT440sに一度入れたことがあるのだけど、トラックパッドのドライバが供給されておらず、タッチバッドの動作を抑止することが出来なかったので元に戻したという嫌な思い出がある。でもまあデスクトップ機の方は、パッド無しスティックのみのキーボードであるので、それほどヒドイことにはならないだろうと入れてみることにした。(あ、それにほとんどRemoteDesktopだしね)

結果、大正解。ASIOもWASAPIもOKで、HP-A4はマシン更新前と同じく動作するようになったのでした。Vivaもしくはヨカッタ。


ここまでUSB Audio Class 2.0 サポートを引っ張ったMSもどうかとおもうけど、今回のイライラの本質は「電子署名の方式が変わったのです」と開き直ったFostexにあるのであって、署名だけなら10ヶ月も待たせず何とかしろや、と思わざるを得ないのであります。Fostex寿命説というのをマジメに唱えていく気持ちになった事ですよ。
OPPOは製品としては全く興味ないけど、ドライバを適切に出してるのはうらやましいなあと思います。日本の会社はホントにそういうのをほったらかしにします。まだハード中心主義から抜けられないのかしらね。


さて、では音楽も流れるようになったのでマジメに仕事をすることにしましょう。

 

fostex終了のお知らせ

HP-A4 | FOSTEX(フォステクス)

 

<以下、上記URLの先から抜粋>
●Windows10(Anniversary Edition)以降について

Windows10(Anniversary Edition)以降では「デジタル署名」の方式が変更になり、弊社USBオーディオドライバーのインストールが正常に行えない場合がございます。現在ドライバーのアップデートを検討しておりますので、誠に申し訳ございませんが、Windows10(Anniversary Edition)以降でのご使用はお控え頂きますようお願い申し上げます。

<ここまで>

 

2016/08/03くらいにWindows10(Anniversary Edition)のアップデートが始まっているので、そこからはや10ヶ月。しかるにまだ対応が終わっていないなんて。
しかもHP-A4だけじゃなくて、DAC内蔵のヘッドフォンアンプは余すところなく壊滅。すべての商品ページに「Windows10(Anniversary Edition)以降でのご使用はお控え頂きますようお願い申し上げます。」が入っている。
Fostex終わったな、としみじみ思う。VGP2017金賞を取ったHP-A8MK2でさえWindows10(Anniversary Edition)で使用できないというのは、「ゴミ売ってんの?」という感想しか出てこない。うまい、うますぎる。風が語りかけます。

 

 

いよいよマジメに仕事をしようと、雑音抑止にグールドかけようとしたらコレダよ。
明日から本気出すことにして今日は流すか。もう、全部Fostexの所為にして...って、本当にFostexの所為なんだが。

 

(追記)

どうやら助かる途があるようです。

septiembreokbj.hatenablog.com