all things must pass

記録と備忘録による自己同一性の維持を目的とするものです。

3/24 カタカナ語の乱れについて、エンゲージメントとか、オーバーシュートとか

さっさと寝るー、と書いといてアレだけど、ちょっと目が覚めるようなのを観ちゃったので備忘録として。

 

www.nikkei.com

働きがいを意味する『エンゲージメント』を重視する

 

はあ、エンゲージメントって働きがいのことだったのですか?

あまりの頭の悪さに調べちゃいましたぜ。

 

jinjibu.jp

ここに、

「エンゲージメント(engagement)」は、「婚約、誓約、約束、契約」を意味する言葉です。ここから派生して、人事領域におけるエンゲージメントでは「個人と組織の成長の方向性が連動していて、互いに貢献し合える関係」という意味合いで使われています。

その根底には「個人の成長や働きがいを高めることは、組織価値を高める」「組織の成長が個人の成長や働きがいを高める」という考え方があります。このように、企業と従業員の結びつきが強い状態を指して「エンゲージメントが高い」と表現されます。

 

なんていう説明があります。これは判る。でもエンゲージメントだけを抜き出して、働きがいの意にしちゃうってのは、ねえ。

 

むかし筒井康隆が劣等感のことをコンプレックスというな、あれは『Inferiority complex』なのだ、コンプレックス自体は単に複合観念という意味しかないのだ、と口を極めてののしっていたのを思い出しますなあ。あれから40年も50年も経っているのに、本邦におけるカタカナ語の頭の悪さというのは何にも変わっちゃいないようです。

 

あ、誰が言い出したか(って文科省と並ぶXX省庁の厚労省なんですが)、オーバーシュートを『爆発的患者急増』の意で使うってのが最近はやってますが、これはエンゲージメントやコンプレックスみたいな短縮による意味の崩壊じゃなくて、単純に誤訳というか誤用でしょうね。学校でPID制御をやった身としては、はあ?以上のコメントが不可能。

本件はどちらかというと、これの匂いがするなあ。

 

 

判んないカタカナ語は使わぬほうが宜しいということでございます。

(と思ったら河野太郎氏が同じようなことを言ってニュースになっていた。負けた...)